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今回は、シリーズ最短、周囲1.2kmの池を回るだけの企画だ。
大田区 南千束にある洗足池は、古から湧き水を水源とする池で、その水は呑川に向かって流れている。
歌川広重の名所江戸百景(千束の池袈裟懸松)にも描かれた洗足池は、江戸の有名観光スポットであった・・・かまでは分からないが、風光明媚な景観は人々の知るところであったようだ。
このあたり、江戸の行政区分では、朱引や墨引というエリアから外れた場所のようだが、感覚的には江戸の郊外くらいの感覚だったかもしれない。
現在は、23区の外れに、ちょっと大きな池の公園があるといった印象だ。
また、歴史的にも、源頼朝・日蓮上人・勝海舟などといった史上の有名人ゆかりの地であるらしい。


≪ Chapter of Senzokuike ≫
洗足池駅→ 池月橋千束八幡神社名馬 池月弁天堂西郷隆盛留魂祠勝海舟夫妻の墓妙福寺→ 洗足池駅

東急池上線の洗足池駅で下車。
駅を出ると目の前に洗足池はある。
ただ、駅があるのは大田区東雪谷で、洗足池は南千束と、微妙に住所は変わる。
池の名前の「洗足」と住所の「千束」では、漢字が違うが、「千束」というのは、古くからある地名(平安末期以前らしい)で、 「洗足」の方は、日蓮上人が池で足を洗った故事に因むものだという。
(左)東急池上線7000系の車両らしい。
(右)都道2号線(中原街道)に架かる歩道橋を渡る。

東急池上線 東急池上線

とりあえず、40,000uあるという洗足池を眺める。

洗足池

さらに眺める。

洗足池 洗足池

もっと眺める。

洗足池 洗足池

園内では、野鳥の姿も見られる。
近くの木に飛んできたエナガを撮ってみた。

洗足池 洗足池

池月橋


洗足池


橋の上に並ぶのは、カワセミを狙うカメラらしい。
この池月橋は、名馬の名前に因んで橋名だという。
「池月」は、この地で源頼朝が得たとされる伝説の名馬だ。
宇治川の戦いにおいて、佐々木高綱に下され、磨墨を与えられた梶原景季との先陣争いで名を馳せている。
「生食」の方が字に馴染みがあるが、同じ馬らしい。
「磨墨」の方は、洗足池に来る前に得たとしか分からないが、とりあえず、磨墨塚なるもが南馬込にあるらしい。
橋の向こうに見える鳥居は、そんな伝説の由来となっている千束八幡神社のもので、次はそこに行ってみる。


洗足池

千束八幡神社


平安時代の860年に創建と伝わる千束八幡神社は、誉田別尊(応神天皇)を祀る古社だ。
宇佐八幡から分霊されたという、一帯の村の鎮守で、また、源氏の氏神であるという。
なぜ、八幡大神ではないのかと思ったが、八幡神=応神天皇なのだとか。
石橋山の合戦で敗れた源頼朝は、再起を期し鎌倉に向かう途中、この地に陣を構えたと伝えられている。
その際、池月、磨墨の名馬2頭を得たことを吉兆とし旗を上げ士気を高めたのだという。
その故事から、この神社は「旗揚げ八幡」の異名を持つに至る・・・そんな話しらしい。
(右)「新東京 八名勝 洗足池」の碑。
新東京八名勝とは、昭和七年に報知新聞が募集した企画で、洗足池は七番目、一位は池上本門寺であったという。

洗足池 洗足池

千束八幡神社の社殿。

洗足池 洗足池

名馬 池月伝説発祥の地を標榜する神社の境内には、大きな絵馬もある。

洗足池 洗足池

現在、名馬 池月は、銅像になっている。

洗足池 洗足池