HOME(23区)<<雑司ケ谷・護国寺<<護国寺

真言宗豊山派 護国寺は、天和元年(1681)生母桂昌院の願いを受けた、5代将軍徳川綱吉の命により創建されたという。
現在の住所は文京区大塚5丁目、江戸時代には、雑司が谷村、小石川村、門前町が隣接していた。
真言宗は代表的な宗派の一つであるが、さまざまな流派に分かれていて、護国寺は豊山派の大本山で、総本山は奈良の長谷寺らしい。
なんだか、よくわからないが・・・いづれにしても、徳川御用達の格式の高い寺院であったことは確かだ。
徳川と深いゆかりを持つ護国寺であるが、明治の要人が多く眠っており、そういったあたりには日本的なものを感じる。

≪Chapter of zousigaya lineup≫
法明寺(鬼子母神)金乗院(目白不動)大鳥神社本納寺雑司ヶ谷霊園雑司ヶ谷旧宣教師館護国寺鳩山会館


護国寺


(左)護国寺墓地では、珍しく案内板が立っている。「コンドルの墓」とあるが猛禽類の事ではない。
明治期のお雇いイギリス人建築家ジョサイア・コンドルの墓だ。
鹿鳴館、旧東京帝室博物館本館、旧宮内省本館など当時の重要建築物を多数手がけており、 現在でも、旧岩崎邸旧古河邸など
見学可能な建物が残っている。
(右)盛岡藩南部家の墓所。幕末の奥羽越列藩同盟に加盟し新政府軍と戦うが敗れている。



(左)山県有朋の墓所。 明治の元勲として知られる典型的な長州閥の大物政治家で、第3代、第9代と内閣総理大臣も努めている。
ただ、陸軍の親玉的なイメージの方が強いか。
(右)大倉喜八郎の墓所。明治・大正期に存在した大倉財閥の創立者。
特に軍事関係で独占的な利権を持ち「死の商人」とも呼ばれたという。



(左)講談社の創業者野間清治の墓。 ちなみに、講談社本社は、ここ護国寺のそばにある。
(右)空手バカ一代のフレーズが刻まれた極真空手創始者 大山倍達の墓所。



(左)松江藩の第7代藩主松平治郷(不昧)の墓所。江戸時代の有名な茶人大名。
自分の代に藩政改革を成し遂げるが、財政に余裕が出ると、自らの茶道楽で再び藩財政を窮地に追い込んだという。
(右)墓石には「内大臣正一位大勲位三条公之墓」とある。
三条実美は、明治政府で、内閣総理大臣、貴族院議員など要職を歴任し元勲と呼ばれる一人だ。
幕末には、 七卿落ちなんかも経験している筋金入りの尊攘派の公家として活動した。



(左) 墓石は「従一位大勲位公爵大隈重信墓」と読める。早稲田大学創立者としても有名な大隈重信である。
明治、大正政府で内閣総理大臣、外務大臣など要職を歴任した。
(右)「従一位勲一等田中光顕之墓」と読める。田中光顕は、明治政府で、警視総監・学習院院長・宮内大臣などの要職を歴任した人物。
いわゆる幕末の志士で、土佐勤王党や陸援隊で尊皇攘夷・倒幕活動に従事していた。



(左)「本堂」の「観音堂」は重要文化財。元禄期のものが現存しているようだ。
(右)昭和13年製の多宝塔と、桃山時代の建造物「月光院」。
「月光院」は、大津「三井寺」の「日光院客殿」を移築したもので、 狩野永徳の壁画も残る重要文化財の建物だとか。



(左)見ての通りの大仏。
(右)鐘楼は江戸時代中期の建物で、鐘楼は天和2年のものであるという。



昭和13年建立の不老門くぐり階段を下りる。



音羽富士と呼ばれる富士塚がある。



創建は元禄期とも推定される山門(仁王門)。



護国寺前を不忍通りが横切っている。
このあたり、江戸時代には当然、門前町で音羽町、桜木町、西青柳町、東青柳町などとなっていた。
(左)この奧は「豊島岡墓地」と言う宮家の墓所らしい。一般人は入れない。
(右)区の文化財になっている“惣門”。



護国寺正面から伸びる音羽通りの沿道には、門前町として音羽町の1〜9丁目があった。
“音羽”の由来は、音羽という奥女中が屋敷を拝領していたためとも言われる。
(左)講談社の本社がある。護国寺には創業者 野間清治の墓所があった。
(右)光文社の本社もあった。元々、講談社から分かれた出版社だったらしい。



文京区音羽は、概ね昔の門前町を踏襲した音羽通り沿いにある細長い町だ。
道から少し逸れると、目白台、大塚、関口、小日向などの町が隣接している。
(左)関口3丁目の鳥尾坂。明治に軍人で貴族議員だった鳥尾小弥太の屋敷があったという。
なんでも、付近の鉄砲坂が急だったため鳥尾家が開いた坂なのだという。
(右)その丘陵にある関口台公園。



誰の姿も見えない・・・関口台公園なるものに入ってみた。
台地の斜面を利用した公園で、水たまり程度の池もあり、武家屋敷の遺構にも見えるが、マレーシア大使館の跡地らしい。
一帯は、江戸時代には確かに武家屋敷地で、明治には先ほどの鳥尾小弥太邸があったようだ。



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